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講義名 ファッションAIとメタバース
(副題)
開講責任部署
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2 時間 30.00
代表曜日 木曜日 代表時限 5時限
担当教員 仲田 朝彦
講義名(英) AI, Metaverse & Fashion
必修・選択 ファッションデザインコース・ファッションテクノロジーコース・ファッション経営管理コース 選択
開講年次 1年

担当教員
氏名
◎ 仲田 朝彦

授業目的・方針 本科目は、ファッションAIとメタバースの2つの領域を中心に学習する。

今日の厳しいアパレル小売市場の破棄問題から伴う環境破壊や、在庫リスク対策によるデザインの同質化など、アパレル産業が直面する危機に対し、世界の最先端テクノロジー情報を収集・思考・分析を実行する。
中でもAIとメタバースを中心としたファッション×テクノロジー領域に関して学修し、新しいファッション産業を生み出すビジネスプランニングのための知識・技術を習得する。

あらゆる業界でAIやCGの社会実装が本格化している現在において、AIやデータサイエンスといった技術は強力なツールであるものの、あくまでも手段であり、役立てるためには業界の知識や課題、消費者のニーズなどを理解している人材へのニーズが高まっている。

毎回の授業では直近の最先端技術を紹介し、知識と思考方法の学習を行う。
また最先端技術が日々更新されていく本領域では、実際にAIとCGを活用できるレベルまでのスキル習得と行動力を身につけることで、今後のファッション×テックビジネスの新規企画立案に必要な土台の力を身につける。
到達目標 授業終了時に学生は下記4つの状態に到達をすることを目指す
① 情報収集力:ファッション×テクノロジー領域の情報収集を日ごろから最新情報を収集出来る状態
② 思考力:世の中の先端技術を掛け合わせ、独自の発想を生み出す思考が出来る状態
③ 実行スキル:AIとCGツールをビジネス企画シーンに使用できるレベルのスキル習得
④ 事業力:新規事業におけるビジネスモデルやマネタイズ方法の最低限を立案出来る状態
授業計画表
第1回
内容
【オリエンテーション】(半期の概要を理解する)
オリエンテーションでは、授業概要の説明をする。
① 本科目の授業目的と方針、到達目標、授業内容と授業外学修、成績の評価方法の説明を行う。
② AIとメタバース全般に関してのイントロダクションを行う。
授業外学修
実際に複数のメタバースへアクセスをしてファッションの可能性をそれぞれのサービスで模索する(4時間)
第2回
内容
【メタバース市場の歴史・現在・未来に関して】(メタバース関連のリテラシー向上)
何故近年急速にメタバースが注目されたのか?過去にメタバースでの成功事例失敗事例を学び、今後の未来に対しての予測や必要なことを学び討論を実施する。またメタバースと関連するテクノロジーも併せて学び、ファッションの持つ可能性を幅広くとらえ、今後の学習や議論に必要な本領域のリテラシーを高める
授業外学修
過去のメタバース事例の調査・研究(4時間)
第3回
内容
【AI市場の歴史・現在・未来に関して】(AI関連のリテラシー向上)
AIがわずか1年間でどれくらいの進歩であったか学習を行う。
現在の最先端のAI事例と今後の予測に関して学び、ファッションの応用方法に関して思考する。
授業外学修
過去のAI事例の調査・研究(4時間)
第4回
内容
【ファッション×AI×メタバースのポテンシャル①】(知識習得)
ここまでの学習から今後のファッション領域のポテンシャルに関して学ぶ。
AI・メタバースはアパレルの持つ課題解決としての可能性と、消費者の自己実現欲求・自己超越欲求を叶える媒体としての可能性の双方に着目した学習を行う。
授業外学修
過去のファッション×AI・メタバース事例の調査・研究(4時間)
第5回
内容
【3DCG学習 基礎編 ①】(CGツール技術学習)
知識だけでなくテックを身近なものへと実感するために、実際に3DCGソフトblenderを触って簡単なCGモデルの制作を実施。
初期設定と基礎的な操作方法を学び、グラスの作成を行う。3DCG制作スキルを理解することで、アイデアの幅を広げることと、
出来ることと出来ないことの目を養う。また制作時間からコスト意識を向上させ、リアルとテックの役割のすみ分けを理解する。
授業外学修
blenderによるCG制作で1作品作成する(4時間)
第6回
内容
【3DCG学習 生成AI活用編 ②】(AIツール技術学習)
引き続き3DCGソフトblenderを触って簡単なCGモデルの制作を実施。
生成AIを活用することで作業効率やスキル支援としての恩恵の大きさを実践で体感する。
デジタルツールを知識として保有するのではなくツールとして使用した際の、アイデアの拡張性を実感する。

授業外学修
AI活用をしたCG制作で1作品作成する(2時間)
第7回
内容
【ファッション×AI×メタバースのポテンシャル②】(ディスカッション)
知識と技術を習得した状態で再度、ファッション×AI・メタバース領域においてどのような新規事業を立案できるかグループに分かれてディスカッションを行う。新たなファッションが世の中に生まれていくためのスキームや、消費者がファッションの価値をどのように再認していくか、ビジネス機会を思考する。
授業外学修
ファッション業界のみならず様々な業種のピクト図解の事例を学習する(4時間)
第8回
内容
【アイデアをビジネス化するための学習】(ビジネス化学習)
テクノロジー領域のリテラシーが向上し、新しいファッションの可能性を思案した後には、事業としての継続性を計画する学習を簡易的に行う。具体的なツールとしてリーンキャンバスを用いて、自身のアイデアを事業化フォーマットへ記載する。
ビジネス化の為には幅広い学習領域が必要であることを学習する。
授業外学修
自身のアイデアに関するファッションビジネス企画の作成(4時間)
第9回
内容
【ファッション×テックビジネスのコアサービスプランニング】(マーケティング学習)
ビジネスモデルのプランニングを実行した際に、プロダクトとビジネスモデルへ注力するケースが多いので本質的な価値の捉え方を学習する。そしていかにして生活者の心を動かすかを学習する。テクノロジーをツールとして使用することを学ぶ。
授業外学修
世の中のマーケティングプロモーション事例の調査(4時間)
第10回
内容
【プレゼンテーションスキル ①】(伝える力の学習)
知識・技術を習得し、提供価値も含めたビジネスモデルがプランニング出来ていたとしても、事業化に進まない課題がある。その解決策としてプレゼンテーションスキルの伝える力を学ぶ。自身のアイデアを伝える相手に応じて伝え方を変える手法や、資料作成の技術要点を総合的に学ぶ。
授業外学修
自己紹介プレゼン資料の作成(4時間)
第11回
内容
【生成AIとCGを活用したプレゼンテーションスキル ②】(伝える力の学習)
さらなるプレゼンテーションスキルの向上として生成AIとCGを活用した手法を学ぶ。
自身のアイデアを生成AIによりポートフォリオ化する方法を学ぶ。
またビジュアルのみならずキャッチコピーの生成の仕方を学習する。
授業外学修
生成AIを活用したポートフォリオ制作(4時間)
第12回
内容
【アイデアソンを通して実際にファッション新規事業を立案する①】(グループワーク)
これまでのファッション×テクノロジーの知識・思考・技術・事業力の学習を新規企画として立案をする。
実社会を想定した複数人でのワークを体験し、複数人で企画立案する難しさと、チームビルディングの重要性と手法を理解する。
授業外学修
アイデアソンの企画制作(6時間)
第13回
内容
【アイデアソンを通して実際にファッション新規事業を立案する②】(グループワーク)
引き続きグループで新規企画の立案を実行する。
生成AIを使用したポートフォリオ作成を必須とする。
授業外学修
アイデアソンの企画完成(6時間)
第14回
内容
【アイデアソン発表】(グループ発表)
教室にてファッション新規企画を発表する。
各チーム10分の発表時間とする。
これまでのファッション×テクノロジーの知識・思考・技術・事業力の学習を新規企画として発表を行う。
授業外学修
第15回
内容
【総まとめ】
本授業を通じて知識・技術の学習体験を通じて授業各回の要点を振り返る。
また半年前の最先端情報と最終回の最先端情報を比較し、技術革新のスピードを実感し、
日々の情報収集力・思考力の重要性を再認する。
最終の課題レポートに関してのテーマ発表を行う。
授業外学修
約1200字程度のレポートを執筆し、Google Classroomに提出する。
教科書等・参考資料 特になし
備考 特になし
評価方法 【評価方法】
AA~C・E評価

【評価項目】
プレゼン発表及び最終課題(80%)・授業への参加・意欲(20%)で総合評価する。

【評価基準】
評価の基準は以下のとおりとする。
AA)授業への参加、事前学修、授業貢献に対して強い意欲が見られ、ファッションAIとメタバースの情報収集力、思考力、事業力が非常に高く、特筆すべき水準で到達目標を達成している。
A )授業への参加、事前学修、授業貢献に対して意欲が見られ、ファッションAIとメタバースの情報収集力、思考力、事業力が高く、優れた水準で到達目標を達成している。
B )授業へ参加し、事前学修、授業貢献を行なった。ファッションAIとメタバースの情報収集力、思考力、事業力には多少の課題があるが一応の水準で到達目標を達成している。
C )授業への参加、事前学修、授業貢献に対して意欲が見られず、ファッションAIとメタバースの情報収集力、思考力、事業力には課題があるが最低限身につけるべき内容を修得している。
E )授業への参加、事前学修、授業貢献に対して意欲が見られず、ファッションAIとメタバースの情報収集力、思考力、事業力において単位修得の水準に満たなかった。
授業外学修時間の目安 54時間の授業外学習の目安とし、主に調査・CG制作・AI生成・新規企画立案となります
準備物 特になし
使用ソフト・ツール等 Microsoft PowerPoint
GoogleドキュメントGoogleスプレッドシート、Googleスライド
blender(3DCGソフト)
生成AIツール複数
いずれも無料のものを想定
科目ナンバリング ZG21
関連ディプロマ・ポリシー 3.デザインをファッションビジネスへと昇華させる編集力
6.技術を商品化に結び付ける提案力
7.ファッションビジネスの課題発見・解決能力
課題等へのフィードバック レポートは、Google Classroom内にて個別にコメントを返却する。
授業でのプレゼンテーション・発表は、適宜授業の中で講評する。
授業での発言、ディスカッションは、適宜授業の中で講評する。
最終発表は、適宜授業の中に講評する。